月山スキー場はなぜ夏にスキーが出来る?

月山スキー場はなぜ夏にスキーが出来る?

「夏スキー」のメッカとして高い人気と知名度を誇る月山スキー場ですが、「なぜ夏にスキーが出来るの?」といった疑問を持つ人も多いと思います。
月山スキー場で夏にスキーが出来る理由は「気候・気象・風土」にあります。
月山スキー場は、山形県西村山郡西川町という日本海から約40kmの比較的海から近い場所に位置しています。
冬になると、日本海側から強い季節風が吹き、その影響で月山スキー場を含む周辺地域には大量の雪が降り積もります。
月山スキー場がある西川町は「特別豪雪地帯」にもなっていて、年間の積雪量が4~5m、積雪が多い時には20m以上の雪が積もる事も珍しくありません。
冬シーズンに利用出来るスキー場とは比べられない程の積雪量がある事、冬シーズンはスキー場として営業していない事等、様々な要因から冬が終わってもゲレンデには大量の雪が残っています。
さらに、雪が自然と溶ける気温となる3月以降でも、標高約1600mと気温の低い場所にゲレンデがある事から、雪解けのペースがゆっくりとなっています。
その結果、一般的なスキー場が閉鎖となる春以降でもたっぷりと残った雪の上でスキー・スノーボードを楽しむ事が出来るようになっています。
もちろん、残雪の状況は毎年異なりますが、6月下旬から7月初旬といった遅い期間まで多くの人で賑わっています。

夏の始まりである7月初旬までスキー・スノーボードが楽しめる月山スキー場ですが、「6月中旬以降は上級者向けのスキー場になる」という特徴があります。

確かに、7月初旬までゲレンデには冬の間に大量に積もった雪が残っています。

しかし、6月中旬までと比べると雪の量が極端に少なくなっています。

積雪量が少なくなると、滑りながら滑れるスペースを探す必要が生じます。

誤って雪が少ない滑りにくい箇所に進んでしまうと転倒する恐れがあります。

転倒した際も雪のクッションがなく地面に直接倒れてしまう事になるので怪我のリスクも高まっています。

営業自体は6月下旬から7月上旬まで行われていますが、スキー・スノーボード初心者の方は、積雪量が多い時期に利用する事をおすすめします。

営業開始直後から5月下旬頃までは、初心者コースが利用出来る事に加えて、全てのコースの積雪量が多く滑りやすく、安全に遊べる環境が整っています。

また、気象状況によっては例年よりも雪解けのペースが早い場合もあるので、利用する前にしっかりと公式ホームページで営業状況の確認をしてください。